海を海遊して涼しげに神秘的に揺れるクラゲ。ゆっくりとした動きを観ていると癒されます。中でも幻想的に美しい光を放つカブトクラゲは魅了されます。クラゲを飼育することは難しいのですが、カブトクラゲなど繁殖例が確認されています。
このブログでご紹介する10種類のクラゲの動画を用意しましたので、癒しの時間ををお届けすることができれば幸いです。
クラゲは、サンゴの親戚?
岩盤に着床しているサンゴ礁やイソギンチャクと、海を漂っているクラゲが親戚とはどうも思えませんが、それでも同じ刺胞動物のグループに属しているのです。水クラゲのポリプがサンゴと似ていることからも親戚であることがわかります。
クラゲは、狩人と農耕生物
クラゲは、刺胞と言う毒針を使って、獲物を捕らえます。狙う獲物は、動物性プランクトンや、幼魚、他のクラゲなどです。特に小さな甲殻類が好きで、触手に触れた幼魚を一発で仕留めます。一方で水クラゲの鉢クラゲ類では、粘液を分泌し海中に漂っている浮遊物を絡めとって口に入れます。また、タコクラゲのように共生藻を持つクラゲは、体内の褐虫藻が光合成で作り出すエネルギーを取り込んでいます。
クラゲの寿命は?
クラゲはいったいどのくらい生きられるのでしょうか? 巨大なエチゼンクラゲは、1年も生きることはありません。水クラゲの場合で1年半。クラゲは短命なのです。
クラゲの毒は?
アンドンクラゲや、カツオノエボシクラゲに刺されると、痛みは熾烈を極めます。刺胞毒が体内に入って起こる現象です。皮膚を壊死させる成分や、呼吸中枢などの神経に作用する毒、そして溶血性致死毒などがあります。その他にはアレルギーを起こす物質もあります。
危険なクラゲのランキング
海水浴でよく見かける水クラゲは、危険ではありません。夏に発生する危険なクラゲは知っておきたいものです。
非常に危険
・ハブクラゲ(沖縄)
・アンドンクラゲ(3cmほどでお盆に出現)
・カツオノエボシ(10cm位 磯の吹き溜りにもいます)
・アマクサクラゲ(本州中部以南に生息20cm)
大変痛い
・ヤナギクラゲ(北海道東南部の海岸)
・オキクラゲ(8cm)
・カギノテクラゲ
・ハナガサクラゲ
痛い
・ユウレイクラゲ(30cm)
・ムラサキクラゲ(関東以南の太平洋に生息。紫色で10cm)
・サカサクラゲ(鹿児島以南。5cm)
痛かゆい
・エチゼンクラゲ(日本最大40cm。日本海沿岸)
・タコクラゲ(関東以南の太平洋に生息。10cm
■ 関連サイト
海のエビのブログ
淡水のエビのブログ
タツノオトシゴのブログ