クラゲの飼育

カブトクラゲの繁殖方法

クラゲの繁殖は、難しいと言われていますがカブトクラゲの累代繁殖は、可能です。「新潟市水族館マリンピア日本海」でカブトクラゲの繁殖に成功していおり、その繁殖方法が公開されています。

カブトクラゲ

 カブトクラゲの生態について
カブトクラゲは、小魚などを捕食するための毒針(刺胞)がなく、小さな動物性プランクトンを食べています。クラゲはイソギンチャクと同じ刺胞動物ですが、カブトクラゲは、有櫛動物なので実はクラゲの仲間ではありません。もちろん触っても刺されることはありません。

クラゲが生まれた時は、ポリプ言うイソギンチャクのような形をしていますが、カブトクラゲは、ポリプの時代はなく妖精が変態を重ねて成長しますので、比較的繁殖が容易です。

また、クラゲは、オスとメスがありますが、カブトクラゲ(有櫛動物)は、雌と雄が同体なので一匹で繁殖することができるのです。

カブトクラゲ飼育する時は、デリケートな体をしているので、次のことに留意してください。

 ・極力素手で触らないようにして下さい
 (体温36℃手で20℃のクラゲを触ると熱で痛めます)

 ・成長したカブトクラゲににはエアレーションは禁物です。
 (傘の中にエアーが入ります)

 ・水槽の排水溝に吸い付かれないようにして下さい
 (泳ぐ力が弱いので、吸い寄せられます)

カブトクラゲの繁殖は、卵を採取してから1ヶ月程度で累代の飼育が可能になります。カブトクラゲを次の手順で飼育することで、累代の繁殖に成功しています。

卵の採集
① 20℃の水温で1Lのビーカーに、0.5μmのフィルター(シート)で濾した海水を入れます。その中に成育したカブトクラゲを入れます(作業は夕方に行っています)

② 暗くして、一晩放置する(エアレーションは行いません)

③ 翌朝、カブトクラゲを取り出して、スポイトで卵を取り出します。卵は、無色透明で0.67mm前後の大きさです。卵を回収した日の夕方にふ化します。

育 成
①14Lの円錐形の水槽に卵を150個入れて弱いエアレーションで水流を付けます。水は、3~5日に全て入れ替えます

② 変態完了後に65Lの四角水槽に40個体を入れるてスポンジフィルターによるろ過と、水流を付けて生後40日迄育てると大人のカブトクラゲになります。水換えは、1週間~10日の感覚で1/2を交換します

③ 孵化半日後の大きさは、0.5mmで触手があります。16日で約2cmで程度に育ちます。40日程で最大になります。

④ 成長のスピードは、水温が25~27℃位が早いようです

エサ
① 最初は、栄養を強化したシオミズツボワムシを与えます

② 孵化5日後(約1mmの大きさ)より、孵化したアルテミア(ブラインんシュリンプ)を併用します

飼育のポイント
① 卵の採集では、底面の水をスポイトで取り顕微鏡で見て、大きい卵を選びます

② 水温は、18~25℃に設定します

③ 最初に与えるエサは、0.25mm以下(ワムシ)を与えます

④ 変態が完了したら、エアレーションによる水流は行いません
スポンジフィルターで対応します)

カブトクラゲは、2cmの大きさで性成熟するため、1か月程度飼育できれば累代飼育が可能になります。

自宅で繁殖させるために、生きたワムシやアルテミアを与えるのは大変です。ショップで販売されている冷凍のワムシアルテミア(ブラインシュリンプ)は、栄養が強化されているものが多く、これをカブトクラゲの幼生が食べてくれれば、一気に飼育難易度が下がります。但し試していませんが、大人のカブトクラゲは冷凍ブラインシュリンプを食べてくれます。

また、0.5μmのフィルターで海水を濾すことを自宅でするのは大変です。バクテリアなどを濾し取るためとおもわれます。海水の素で代用できそうですね。 後は顕微鏡ですね。無しでダメなんでしょうか?

私も実際に、カブトクラゲを飼育したことがあります。その時はサンゴの水槽に入れましたが、オーバーフロー水槽のため、排水溝に吸い寄せられて弱ってしまいました。サンゴには水流が必要なので、一緒に飼育できません。この時は、新しい水槽を購入することができずに断念しました。時間がある時に またカブトクラゲのブリード挑戦したいと思います。

クラゲを飼育する時は、事前に設備を準備することが必要になります。飼育に関しては、こちらの「クラゲを飼育する」をご参照ください。